返礼品・会葬礼状の準備
返礼品の準備
返礼品とは、弔問客に感謝の気持ちを込めて会葬礼状とともに渡す品物のことです。
返礼品は、通夜ふるまいに出ない弔問客に渡す「通夜返礼品」、香典の有無にかかわらずすべての弔問客に渡す「会葬返礼品」、香典をいただいた方にお礼として渡す「香典返し」の3種類に分けられます。
▼返礼品の品物と金額の相場
返礼品の注文は葬儀社へ依頼するのが一般的です。
具体的な品物としては、酒やお茶とのり、砂糖のセット、ブランドのハンカチなどが多く、プリペイドカードや商品券も使われています。
返礼品は、通常1000円くらいの品物を勧める葬儀社が多いようですが、特に決まりがあるわけではありません。
弔問客へのお礼として渡す品なので、できれば遺族が決めるようにしましょう。
返礼品は予想される人数より多めに用意します。
人数の予想が難しいときは、故人が最近受け取った年賀状の枚数を参考にしましょう。
香典返しの準備
香典返しは、本来四十九日の忌明けに行うものですが、忌明けの返礼の煩雑さを防ぐため、葬儀当日に香典の金額にかかわらず一律の品物を返すこともあります。
これを「当日返し」「即日返し」などとよびます。
金額は香典額の2~3分の1が目安ですが、香典が高額だった方には、忌明け後、別に品物を送ることもあります。
▼会葬礼状の準備
会葬礼状は、葬儀・告別式に来ていただいた人に後目あらためて送るものでしたが、最近では、葬儀・告別式当日に受付か式場出目で手渡します。
一般的にハンカチと清めの塩を添えて渡しますが、宗派によっては塩を添えないこともあります。
会葬礼状も、弔問客の予想人数よりも多めに用意します。葬儀社にもよりますが、葬儀のセット料金のなかに礼状100枚分の料金が含まれていることが多いので確認しましょう。
一般的な会葬礼状の内容は、会葬と香典、供物などへのお礼、葬儀中の不行き届きのおわび、略儀ながら書中をもって挨拶に代えるというものです。
また文面は葬儀社に定型文が用意されていますが、自由に書いてもかまいません。
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会葬礼状の文章ポイント
1.会葬と香典、供物などのお礼
2.葬儀中の不行き届きのおわび
3.略儀ながら書面をもって挨拶の旨
挨拶状の言葉使い
会葬礼状だけでなく、葬儀関係のはがきはほとんどが印刷物です。
そのため、故人の名前以外はほぼ同じ文面という味気ないものになってしまいがちです。
独特の難しい漢字や言いまわしを使うことも多く、句読点もないので、受け取る側としても大変堅苦しい印象を受けます。
手書きでひらがなを使うだけでもずいぶん柔らかい印象になますし、最近では故人の写真を使うなど自由な会葬礼状も登場しています。
例:あいさつ(挨拶)/たまわる(賜る)/なにぶん(何分)/ありがたく(有り難く)/はなはだ(甚だ)/つつしんで(謹んで)/~ながら(~乍ら)/とりあえず(取り合えず)/なにとぞ(何卒)/いたします(致します)
例文1
故祖父○○○○の葬儀並びに告別式に際しましては、ご多忙中にもかかわらず、ご会葬を賜りご厚情のほど誠にありかたく厚く御礼申し上げます。
当日は何分にも取り込んでおりまして、いろいろ不行き届きも多々ございましたこと、お詫び申し上げます。
略儀ながら、とりあえず書中をもって、ご挨拶申し上げます。
平成○年○月○日
喪主 ○○○○
外 親戚一同
例文2
亡夫○○の告別式の際は、ご多用中にもかかわらず、遠路わざわざご焼香をいただき、また過分なるお花料をたまわり厚くお礼申し上げます。
なにぶんにも取り込み中のこととて不行き届きの点も多かったことと存じますが、なにとぞご寛容のほどお願い申し上げます。
さっそくお目にかかってお礼申し上げますべきところ、失礼ながら略儀にて、書中をもちましてお礼の挨拶とさせていただきます。
平成○年○月○日
東京都○○区○○町○-○-○
喪主 ○○○○
外 親戚一同
喪服の用意
喪服の準備
遺族や近親者、世話役代表は通夜が始まる前に喪服の準備をします。
ただ、亡くなった直後のあわただしい中、遺族が正式な喪服を着る必要はありません。
結婚指輪以外の装飾品ははずし、黒やグレー、紺などのなるべく地味な色の服に着替えればよいでしょう。
葬儀の準備があるからといって、ジーパンやTシャツなどカジュアルすぎる服装は避けましょう。
あくまで悲しみの場にふさわしい衣服を選びます。
また、男性なら髪やひげをととのえ、女性は薄く化粧をして、早くから訪れる弔問客にも失礼のないように備えます。
遺族が着る喪服
現在、葬儀に参列する人はだれもが喪服を着ることが一般的になっていますが、喪服はもともとは遺族だけが着るものでした。
ですから通夜や告別式に参列する一般会葬者であれば、必ずしも喪服を着る必要はなく、地味な服装で参列してもかまいません。
遺族や近親者の場合は、通夜、葬儀、告別式を通じて正式礼装の喪服で臨まなくてはなりません。
▼女性の正式礼装
洋装では黒無地のオーソドックスなデザインのワンピース、スーツ、アンサンブルが正式礼装です。
和装では黒無地染め抜き五つ紋つきが正式礼装です。半えりとたびは白ですが、それ以外の帯や帯揚げ、帯締めなどの小物はすべて黒にします。
▼男性の正式礼装
本来の正式洋装はモーニングコートですが、最近は略礼装であるブラックスーツを着用することが多くなっています。
和装は、黒羽・一一重染め抜き五つ紋つきの着物と羽織に仙台平のはかまを着用します。
こんなときどうする?
突然のことすぎて喪服をもっていません。
喪服を持っていないときには、貸し衣装を利用するとよいでしょう。
貸し衣裳店や美容室でもそろっていますが、最も手っ取り早いのは頼んだ葬儀社から借りることです。
遺族のなかで借りる人の人数を確認し、まとめて頼みましょう。
女性の正式礼装
和装
和装の場合の正式礼装は、黒無地染め抜き五つ紋つきです。
紋は実家の女紋か婚家の紋を入れます。
葬儀社などからレンタルする場合は家紋を伝えましょう。
半えりとたびは白ですが、それ以外の帯や帯揚げ、帯締めといった小物は黒で統一します。バッグやぞうりは黒の布製が基本です。
洋装
正式礼装は黒無地のアンサンブルやスーツ、ワンピースなどです。
えり元がつまったデザインで、そでは長め、スカート丈は正座したときにひざが隠れる程度にします。
透けたり光沢のある素材は避けます。
アンサンブルは夏冬兼用で便利ですが、夏でも儀式中は長そでの上着を着るのが原則となっています。
アクセサリーは結婚指輪、一連のパール以外つけないのが正式です。
男性の正式な装い
和装
和装の場合の正式礼装は黒羽二重染め抜き五つ紋つきの着物と羽織はかまで、慶事と同じ装いです。
仙台平のはかまを着用し、角帯の帯をつけます。
じゅばんのえりは羽二重で、白、灰色などを用います。
じゅばんのえりは弔事には重ねません。
たびは白が正式ですが、地方によっては黒が用いられています。
洋装
洋装の正式喪服は、黒のモーニングコートに黒とグレーの縦縞のズボンをあわせます。
ネクタイは黒無地を着用します。
ディンプルはつけません。
ベストはシングルで、上着と同じ色です。
ただし、モーニングは昼間の礼装なので、夕方から行われる通夜では着用しません。
通夜には略礼服とされているブラックスーツを着用します。
最近では、遺族や近親者から一般の会葬者まで、通夜、葬儀、告別式を通じて黒いスーツを着用することが多くなっています。
子供の装い
中学生や高校生は男女とも学校の制服があれば、正式礼装として制服を着ます。
制服がない場合は黒や紺などの地味な色の衣服を着用します。
小学生や幼児は白いシャツやブラウスを用意し、地味な服装にします。
幼稚園の制服があれば、制服を着ます。
靴は黒、靴下やハンカチなどは白か黒を用意します。
乳児であれば、できるだけ飾りの少ない地味な服を着せます。
男の子
通園や通学用の制服があればそれが正式礼装となります。
上着のボタンが金や銀のときは黒いボタンにつけかえでもよいでしょう。
女の子
白いブラウスに地味な色合いのジャンパースカート、アンサンブルなどを着用します。
髪もまとめるよう気をつけましょう。
小物・アクセサリーのマナー
遺族、近親者として弔事に臨むときも、一般の会葬者として通夜、葬儀などに参列するときも、喪服を着用するときには小物やアクセサリーが意外と目立ちます。
弔事では結婚指輪以外、アクセサリーはつけないのが正式です。
つける場合でも、真珠やブラックオパールなどの一連ネックレスや一粒タイプのイヤリングなど、目立たないものをひとつにします。
バッグは小型で、光沢のないシンプルなデザインの布製が正式です。
革製でも光沢がなく、派手な飾りもなく、シンプルなつくりであれば、手さげタイプでもセカンドバッグタイプでもよいでしょう。
ハンカチにも気を配り、色柄物のハンカチは目立つので、白無地やフォーマル用の黒を用意しましょう。
香典を包むふくさも地味な色のものを選びます。